開発秘話:コードレスリベッター R2B1 



 2020年6月22日に発売された、コードレスリベッターの新型R2B1。
 見た目も機能も一新いたしましたが、一体何が改良されたのか…
 開発に至った理由やこだわりポイントを
 技術開発部の電動工具開発チームに聞きました!


開発の目的・目標

開発を始めた時にはR1Bシリーズ発売から7年経っている状態で、
性能面も売上も他社製品に押されてきていたので、改良品の開発を始めました。

目標に掲げたのは大きく3点。

  ① 軽量化、他社商品と同等の1.7kg
  ② 締結速度をエアーリベッターと同等にすること
  ③ ノーズピースにリベットを保持する機能を付けること

Q & A


​Q R2B1の型番の意味は?
A. 「R」がリベッター、「B」がバッテリーの意味です。ちなみにR1A1の「A」がエアーです。


Q 使い勝手をどのようにリサーチして練りこんだのか?
A 他社製品とのベンチマークを行い、使い勝手が良く性能が負けない商品作りをしました。


Q マンドレルコレクターの特許申請にあたり苦労したことは?   
A これは溜まったマンドレルの逆流を抑制するために、内側に壁を作るという特許です。
 申請で苦労というよりは、逆流する問題を解決するために試作を重ねて考案したものが
 結果的に特許申請に繋がったので、設計が苦労点だと思います。  

  



Q 1番苦労した点は?  
A 保持ノーズピース、ジョープッシャーユニットの耐久性について…
 現在進行形で、更に使いやすくなるように改良をしています。
  
  


Q 他社商品との差別化ポイントは?
 
A やはりエアーリベッター並みの「速さ」が差別化のポイントです。


担当者のこだわり


―— 担当者として1番こだわった点を教えてください。  

 もちろん目標の3点は十分こだわっています。
 商品企画の段階ではポカヨケシステムに繋げるための接続機能はオプションで、2021年1月発売予定でした。
 でも、後で仕様の異なるものを作るとコストもかさむので、最初から備えられるように頑張って調整しました。



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これを備えることによって、締結本数をメモリーに記録できるようになっています。
  空打ちも含めて記録が残るようにすることで、メンテナンスの際などに役立つかと。


―— なるほど、その機能は知りませんでした。

 あと、担当のこだわりといえば、このR2B1は若手担当者が機工担当として
 最初から最後まで携わった初めてのアイテムで、デザインも彼が考えたものなんです。


―— 従来機R1B1はぽてっとした「可愛い」印象があり、新機種が出ると聞いたときは同じ系統を
 イメージしていたのでびっくりしました。売りポイントの「速い」が伝わるデザインだと感じます。


 同じだったら目新しくないので、スリムにしました。
 実際、幅を狭くした方が隅も打ちやすいなど…機能面にもこだわってデザインしていました。
 そういった面で、若手担当者のこだわりもたくさんあるのではないかなと思います。




―— 電動工具開発チームのこだわりが詰まった製品ということですね。 ありがとうございました!


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